Feeds:
Posts
Comments

昨年12月に発行した『こうして世界は誤解するーージャーナリズムの現場で私が考えたこと』の著者、ヨリス・ライエンダイク氏が来日します。直前ですが1月21日のイベントのご案内を下記に転載します。

こうして世界は誤解する

彼はオランダで最も著名なジャーナリストの一人で、本は同国でベストセラーとなっています。アウルズエージェンシーの田内さんにご紹介いただき弊社で邦訳を出版できました(英語以外の版権の調査は後手になりがちなもの。ありがたいです)。副題にある通り、ジャーナリズムの問題を扱った本。メディアとジャーナリズムの信頼性、そして人々の情報リテラシーの問題については、私自身も昨年、原発事故後の報道などから強く意識させられました。また、ソーシャルメディアの普及がメディア全体の在り方にどう影響するかも気になる所。世界的に活躍するライエンダイク氏の提起する問題は、私たち一人ひとりにかかわるものです。ご関心ある方はぜひお越しください。

1月21日(土)14:00~16:00 日本財団トークイベント
『「誰でもメディア」時代の情報リテラシーを語る』
twitter、facebook、スマートフォンの流行――今や誰もが情報の発信者かつ受信者になれるこの時代で、私たちに求められる「メディアリテラシー」とは何か? 英国ガーディアン紙で人気ブログを連載するヨリス・ライエンダイク氏、 「VOGUE」「GQ JAPAN」「WIRED」などのデジタル事業を統括する田端信太郎氏、社会を変えるグッドアイデア厳選マガジン「greenz.jp」の鈴木菜央氏が語る!

主催:日本財団/英治出版株式会社
後援:オランダ王国大使館
会場:日本財団1Fバウルーム(東京都港区赤坂1丁目2番2号
   http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
定員:150名
言語:日本語
参加費:3,000円
詳細・お申込みは:http://www.eijipress.co.jp/sp/gokai/から

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
「元旦やいつもの道を母の家」(星野立子)
大分の実家での正月。昨日は海を見て(写真)、紅白を観て、今日は犬と遊んでいます。
昨年も多くの方々にたいへんお世話になりました。お陰でまた新たな年を迎えられたことに感謝し、日々精進してまいりたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
「今年はと思ふことなきにしもあらず」(正岡子規)

もう一つ告知。アショカ・ジャパン主催の講演会シリーズ(英治出版で協力しています)がスタート。第1回はインドネシアの社会起業家、トゥリ・ムンプニ氏の来日講演です。テーマは「コミュニティベースの小規模水力発電事業によるエネルギー課題解決と地域活性化」。大阪(11月9日)、東京(11月12日)で開催されます。地域・コミュニティの活性化、エネルギー問題にご関心おありの方は是非。

《以下転載》
アショカ・フェローによるスピーカー・シリーズ(第1回)
インドネシアの社会起業家 Tri Mumpuni (トゥリ・ムンプニ)氏が来日
「コミュニティベースの小規模水力発電事業によるエネルギー課題解決と地域活性化」テーマに講演

http://eijipress.co.jp/ashokajapan/ss01/

【開催概要】
今般、一般社団法人アショカ・ジャパンでは、アショカ・フェロー・スピーカー・シリーズの第1回として、「コミュニティベースの小規模水力発電事業によるエネルギー課題解決と地域活性化」をテーマに、インドネシアIBEKA(People Centered Economic & Business Institute)のTri Mumpuni氏を招聘、東京(11月12日、東京大学本郷キャンパス)・大阪(11月9日、関西学院大学)での講演会を行うほか、日本のエネルギー課題や政策に関係する企業、NPO、行政関係者等との交流を行う。 インドネシアでは、人口の半数近い1億人以上が電力のアクセスがない無電化状態にあるが、Mumpuni氏が運営するIBEKAのコミュニティ小規模水力発電事業は、現在インドネシア40ヶ所以上の地域で、協同組合形式による発電事業を行っている。この事業は、地域コミュニティが主体となり平均出力250KW程度の電力設備に出資、また維持管理を行うことで、地域の電力供給を実現するほか、地域の電力会社への売電収益により地域の活性化を行うもの。このIBEKAによる小規模水力発電の事業は、東日本大震災を契機に、急速に見直しが進む日本のエネルギー政策と地域経済の課題に、大きな示唆を与えるものとなる。

【講演会実施詳細】
定員:150名
大阪 日時:11月9日(水) 午前9:00-10:30
場所:関西学院大学G号館西宮上ヶ原キャンパス301号室
   http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001086.html
参加費:無料

東京 日時:11月12日(土) 午後2:00-5:00
場所:東京大学本郷キャンパス福武ホール
   http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/
参加費:社会人2,000円/学生1,000円

※申込は以下のページから
http://eijipress.co.jp/ashokajapan/ss01/

【Tri Mumpuni氏略歴と活動紹介】
Tri Mumpuni氏は1983年にインドネシア・ボゴール農業大学を卒業後、国連開発計画にて都市貧困層に対するコミュニティ・ベースの住宅プログラムに従事。
1992年に農村地域の電化事業の重要性を改めて認識し、IBEKAを設立。以降インドネシア政府との交渉を続け、2002年にはコミュニティ発電によって発生した余剰電力の買取の合意を取り付ける。2004年には全ての中電圧電力の買取が認められる。
(IBEKAウェブサイト http://ibeka.netsains.com/)
《転載終わり》

標題のイベントが開催されます。11月3日(木・祝)、広尾のJICA地球ひろばにて。
日本の貧困率は先進国中で米国に次ぐ高さであり、「子どもの貧困」率は約14%。貧困や虐待などにより、十分な養育を受けられずにいる子どもたちが実は大勢います。この問題に対して私たちに何ができるでしょうか。

《以下転載》
【案内】11/3(祝) “LIP教育フォーラム2011 Think and Act Now~子どもの未来のために、いま私たちにできること~”
http://www.living-in-peace.org/Study/
日本は豊かな国と言われていますが、貧困や虐待などにより、十分な養育を受けることができない子どもたちが実は大勢います。また、残念ながら、こうした環境は、その子どもたちが親になったときに次の世代に引き継がれてしまう傾向にあります。
私たちLiving in Peaceは、2009年より児童養護施設の支援を始め、昨年の11月には、寄付プログラム『Chance maker』を開始しました。「生まれ育った環境に関係なく、すべての子どもが平等に未来を夢見て、それに向かって努力できる世の中であってほしい」。それが、私たちの願いです。
今苦しい状況にある子どもたちも未来のある子どもたちです。私たちが幼かったときに、私たちを愛し、支えてくれた大人がいたように、苦しい状況にある子どもたちのために今私たちにできることを、一緒に考えてみませんか?
フォーラムでは、子どもの貧困や人権に関する有識者や施設経験者、施設職員による講演と、パネルディスカッションを行い、児童養護施設の現状や子どもたちの置かれている環境を明らかにしながら、私たちにできることを考えていきます。また、会場内では、NPO法人Living in Peace代表理事 慎の新刊の先行販売なども予定しております。

◆ 日時 : 2011年11月3日 13:30~17:30 (受付開始 13:00~)

◆ 会場 : JICA地球ひろば 3階 講堂
 (東京メトロ日比谷線 広尾駅 3番出口 徒歩1分)
◆ アクセス : http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html

◆ 定員 : 300名

◆ 参加費 : 3,000円
※領収書がご入用の方は、受付にて係の者にお申し付けください。
※経費を除いた収益の半分は児童養護施設・愛児園への寄付へ充てられます。

◆ プログラム(予定):
第一部 講演 (13:30~15:30)
◇基調講演: 阿部 彩 氏 (国立社会保障・人口問題研究所 社会保障応用分析研究部長)
◇講演①: 土井 香苗 氏 (ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)
◇講演②: サヘル・ローズ 氏 (タレント/キャスター)
◇講演③: 山口 公一 氏 (児童養護施設「筑波愛児園」施設長 法人理事)

第二部 パネルディスカッション (15:45~17:30)
阿部 彩 氏、土井 香苗 氏、サヘル・ローズ 氏、山口 公一 氏
慎 泰俊 (NPO法人 Living in Peace 代表理事)

◆ 参加お申込フォームはこちら → http://goo.gl/PJ3M5

お名前(ふりがな)、所属、連絡先メールアドレス、本フォーラムを知ったきっかけを明記下さい。
※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
※キッズルームを用意しております。小さなお子様連れの方もぜひお越しください。
※代表理事、慎泰俊の新著 『働きながら、社会を変える。 ビジネスパーソン 「子どもの貧困」に挑む』(仮題。11月8日発売予定)の先行販売を予定しております。

◆ 主催 : 特定非営利活動法人 Living in Peace 教育プロジェクト

☆内容詳細を記載したイベントフライヤーはこちらからご覧いただけます!
《転載終わり》

主催のNPO法人Living in Peace(LIP)は、ビジネスパーソンが本業の傍ら運営している非営利組織。国内外の貧困問題、機会の不平等に対する取り組みを行っており、日本初のマイクロファイナンスファンドを作るなど、ビジネススキルを活かした社会貢献事業を展開されています。本業もしっかりやりつつ社会のために活動する人たち。代表の慎さんの著書を英治出版から今月発行します。11月は「児童虐待防止推進月間」。多くの人にこの問題への関心をお持ちいただければ(そして何かできることをしていただければ)幸いです。

地水火風

もう2週間ほど前の話ですが先日誕生日を迎えて31歳になりました。会社の人々からお祝いということで恒例のカードと、「復興支援扇子」なるものをいただきました。日本将棋連盟で販売しているものです。感謝。

これが復興支援扇子です。将棋連盟会長、米長邦雄永世棋聖が「地水火風」と揮毫されています。「地(地震)・水(津波)・火(原発)を吹き飛ばす風をこの扇子であおいでください、という気持ちが文字に込められています」とのこと。。とにかく復興支援だそうです。ちょっと前に升田幸三「新手一生」の扇子を買ったのですが、TPOに応じて使い分けていきたいと思います。

こちらはカード。有り難いメッセージが満載です。いつのまにか社内で最も古い社員になり、相変わらず苦闘中ですが、少しずつ本のラインナップも育ってきたし、考え方や方向性に共鳴して入ってきた意欲あふれる後輩に恵まれています。これからもがんばりましょう。

そして弊社の最高顧問であるガイア・オペレーションズの和田文夫さんから、宮古島の写真をいただきました。

ちなみに和田さんによる宮古島の写真は、写真集『孤島の発見』として発売されています。

たいしたこともなさぬまま早31年も生きてきたかと慨嘆することしきりですが、今後もがんばってまいりたいと思います。お世話になっている皆様に感謝いたします。

 

エコノミスト誌の最新号、”The half-finished revolution”と題するインド経済についての記事を興味深く読みました。ネットでも読めます。マンモハン・シン(当時の財務相、現首相)が1991年に始めた経済自由化はインド経済を躍進させたものの、改革が先送りされてきた領域がいま同国の足枷になっているとし、新たな改革の必要性を説いたもの。

足枷として挙げられているのは、政府による強制的な用地取得を可能とする19世紀以来の土地取得法、解雇を難しくしている労働法、広く見られる贈賄などの不透明な商慣行、主要な天然資源である石炭を州の専売に委ねるエネルギー政策、財政赤字など。戦後長らく社会主義みたいな状態だったインド経済には、旧時代の遺物がいろいろあります。世界第5位の石炭埋蔵量がありながら民間投資が進まず採掘が不足、高値で輸入して補っているとか。市場原理の不足がGDP1%分の成長を阻害しているとの推計もあるそうです。対内投資が昨今減少しており外資規制等の改革も求められています。

そもそもインドはカオスの国。世界レベルのIT産業がある一方で人口の大半は農村の非公式経済に留まっていますし、国全体にeガバナンスが普及されつつある一方、多くの人々が電気や下水道へのアクセスがない状態。いろんな点でインド経済は混沌としており、そのため興味も尽きません。英治出版でも今インドに関する本を幾つか準備しています。

The India Way: How India's Top Business Leaders Are Revolutionizing Management

もちろん総体として見れば、インド経済の長期的な見通しは明るいでしょう。若い人口が多く、被扶養者対比の労働力人口は2030年まで増加が見込まれており、貯蓄率も向上中。すぐに高齢化に直面する上に投資依存の傾向が強すぎる中国に比べて健全にも思えます。ただ上記記事が指摘しているように、労働力人口の増加は、それに見合う雇用を創出する必要性をも意味します。毎年1,000万~1,200万もの雇用を生み出し、かつその大半が貧しくスキルの乏しい農村部出身者に充てられなければならないとすると、これもまた難題でしょう。

記事では経済の基礎条件を左右するインフラや教育への投資の必要性を説いています。みずほ総合研究所が4月に出したレポート(PDF)でも、インドが中国に比べて全要素生産性の伸びが小さいことを示してインフラ整備の重要性を強調していました。もちろん政府も注力しており、日本とインドが共同で進めるデリー・ムンバイ間産業大動脈など、日本としても期待の大きなプロジェクトもあります。教育の普及も課題。こうした面での取り組みに注目していきたい所です。

課題の多さはチャンスの多さ。日本企業もよりいっそうインドに目を向けてビジネスチャンスを探していくべきだろうと思いますが、一方でこの記事を読んでいて、一部について日本にも似た課題があることを感じずにはいられませんでした。”The half-finished revolution”は2001年以来の日本についても当てはまる言葉かもしれません。改革なくして成長なし。必要な改革が行われ成長力を持続できれば、インド経済は2030年には世界第3位の規模になるとも予測されています。

新刊『パワー・ハングリー 現実を直視してエネルギー問題を考える』が完成し、会社で読者モニターを募集中。だからここにも掲載しておきます(下記)。「現実主義」を強く志向してエネルギー問題を論じた本です。

いま日本では「反原発」や「自然エネルギー」推進論が高まっていますが、本書は太陽光発電や風力発電などグリーン・エネルギーの直面している難題や、増加の一途をたどるエネルギー消費の危機的状況を詳しく解説、現実解として天然ガスと原子力を重視する見方に立っています。そのため一部の方にとっては抵抗感を覚える記述もあるかと思いますが、実際にエネルギー問題は、どういう路線をとるにせよ様々な問題が絡んでくる本当に厄介な問題のようです。何事にもトレードオフがあり、精神だけでは乗り越えられない物質的問題もある。

原発は不安だとかメガソーラーは良さそうだと感じるのは自然なことだと思いますが、だからこそ、それは安易な希望的観測や非合理的な判断を招いたり、政治的に利用されたりする恐れもあるようにも思います。数年前のバイオエタノール騒動のように。開発援助の事例を引くまでもなく、正義感や良心から発した意見や行いが必ずしも良い結果を残さないことは往々にしてあります。一部の政治家など声を大にして発言している人々に、私はしばしばその実例を見る気がしています。

「人は自分の聞きたい声だけを聞き、それ以外には耳をふさいでしまう」(サイモン&ガーファンクル「ボクサー」)。おそらく、杜撰な管理をしていた電力会社や政府も、こうした状態に陥っていたのでしょう。私たち日本人はその痛い教訓から真に学ぶべきことを学べるでしょうか? ほんとうの意味で、メンタルモデル(思い込み)にとらわれず、現実を直視して粘り強く思考することができるかどうかが、問われているように思います。

本書はもともと米国向けの本でもあり、福島原発事故の前に書かれたものです。本書の主張をそのまま日本の状況に当てはめられるものではないでしょうし、そもそも、この問題に唯一絶対の解はないでしょう。むしろ本書は、これが絶対に正しいのだ、と確信してしまうことに警鐘を鳴らしています(「エネルギー問題に特効薬はない」)。不幸にして現在の政局に大きく左右されている問題ですが、本書が冷静な議論の一助となれば幸いです。

——–以下転載———-
原子力の是非ばかり問われている昨今のエネルギー議論。本書では、蒸気機関以来のエネルギー史を概観し、エネルギーをめぐる政治や社会、産業、個人の動向などを、「ビジネスと科学」の視点で論じています。エネルギーの未来を、地に足をつけて考えるうえで、おすすめの一冊です。読者モニターへのご応募、お待ちしております!

◆新刊発売のご案内◆

『パワー・ハングリー――現実を直視してエネルギー問題を考える』
 ロバート・ブライス著 古舘恒介訳
 http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2112

【エネルギーの未来を、じっくり考えてみよう。】
『ウォールストリートジャーナル』『ワシントンポスト』など各紙誌絶賛!
極論や思い込みを退け、ビジネスと科学の視点で真実を探る

私たちの生活すべてに関わる「エネルギー」。原油価格の変動、グリーン・
エネルギーの流行、バイオエタノールをめぐる騒動、シェールガス革命、原
子力についての激論……状況の不確実性と深刻さが強まる今日、エネルギー
は私たち一人ひとりが考えるべき問題となっている。だが、あふれる情報の
なか、何を信じ、何を論じ、何を判断の拠り所とすればいいのだろう?

――こうした問題意識のもと、米国の気鋭のジャーナリストが「現実主義」
に徹してエネルギー問題を論じたのが本書『パワー・ハングリー』である。
極論や根拠なき楽観を退け、ごく普通の人々の視点を保ちつつエネルギー産
業の奥深くを探究した本書は、2010年4月に発売されるや『ウォールストリ
ートジャーナル』はじめ各紙誌で絶賛され、大きな反響を呼んできた。

なぜ人類は化石燃料に依存し続けるのか、グリーン・エネルギーの抱える問
題は何か、原子力は使い続けるべきなのか、エネルギーシフトは何をもたら
すのか。豊富なデータとわかりやすい物理的説明、ビジネスと経済の視点を
踏まえて問題の核心に迫る、知的興奮に満ちた一冊。真に私たちの未来を担
えるエネルギーは何なのか?

定価:本体2,200円+税 四六判ハードカバー 本文432ページ
ISBN978-4-86276-112-5 7月21日発売

★Twitter公式アカウントで一部内容を紹介しています!
 http://twitter.com/powerhungryjp

[目次]

イントロダクション カーディナル炭鉱

第I部 パワーを求めて
1 エネルギーをめぐる初級講座
2 ハッピー・トーク
3 エネルギーとパワーの違い
4 薪から石炭へ、石炭から石油へ
5 石炭をめぐる見過ごせない事実
6 石油がないなら石油をつくれ
7 27個のサウジアラビア

第II部 グリーン・エネルギーの真実
8 パワー密度の壁
9 風力発電は二酸化炭素を減らすか
10 エネルギー先進国デンマークの実状
11 石油王ブーン・ピケンズの夢
12 風力発電は天然ガス需要を増やす
13 中国が支配するレアアース
14 米国のエネルギー効率は悪いのか
15 気候変動とエネルギー問題
16 炭素よりも重金属に要注意
17 貧困層に化石燃料を
18 役に立たないエタノール
19 電気自動車は普及するか
20 バイオマス発電の限界

第III部 現実的なエネルギー政策とは
21 なぜ今、N2Nなのか
22 ガスと規制の短い歴史
23 シェールガス革命
24 鉱業権の巨大な価値
25 天然ガスに伴う痛み
26 原子力を冷静に評価する
27 核廃棄物をどうするか
28 イノベーションへの期待

第IV部 未来に向かって
29 グリーン革命を問い直す
30 安くて豊富なエネルギーを求めて

[著者]
ロバート・ブライス(Robert Bryce)
米国のジャーナリスト。ニューヨークの政策シンクタンク、マンハッタン・
インスティチュートのシニアフェロー、エネルギー業界専門誌『エナジー・
トリビューン』主幹。資源・エネルギー問題をはじめ経済問題を専門とし、
『ニューヨークタイムズ』、『ワシントンポスト』、『USニューズ&ワール
ド・レポート』はじめ主要紙誌多数で活躍、CNNやBBCなどにも頻繁に出演。
この分野で最も影響力あるジャーナリストの一人と目されている。著書に
『パブリッシャーズ・ウィークリー』誌2002年ベストブックに選ばれたPipe
Dreams: Greed, Ego, and the Death of Enron (2002)、Gusher of Lies:
The Dangerous Delusions of “Energy Independence” (2009)などがある。

[訳者]
古舘恒介(ふるたち・こうすけ)
1994年慶應義塾大学理工学部応用化学科卒。同年日本石油入社後、リテール
事業、イリノイ大学MBAプログラムへの留学(2001年卒)、LNG事業、総合
企画、内閣府への出向を経て、現在、JX Nippon Oil Exploration (U.S.A.)
Limited勤務。米国テキサス州ヒューストン在住。

───────────────────────────────────
◆読者モニターの募集◆

『パワー・ハングリー』の読者モニターを募集いたします!
レビューを書いてくださる人には本書を無料で贈呈!(抽選で10名様)

▽ご応募はこちらから(英治出版オンラインストア内)
http://www.eijipress.co.jp/store/monitor.php

[応募方法]
英治出版オンラインストアで会員ログイン後、対象書籍を選択し、
通常の購入時と同様に、カートに入れて「購入」手続を行ってください。

※応募対象書籍の販売価格は0円として表示されます。
 0円での購入をもって応募手続となります。

※決済方法は「銀行振込」をご指定ください。

[応募締切]
2011年 7月14日(木)23時59分

[抽選結果]
応募締切の翌営業日に厳正な抽選を行い、当選者の方にメールにて結果を
お知らせします。

[Amazonカスタマーレビュー掲載・連絡]
当選された方には商品をお送りいたします。商品到着後、2週間以内に
Amazon.co.jpの書籍ページ(http://www.amazon.co.jp/dp/4862761127/)に
「カスタマーレビュー(書評)」を投稿してください。
投稿後、お名前とレビューの内容を弊社までメールでお知らせください。

[注意事項]
※当選は先着順ではございません。
※同時に複数商品のモニターにご応募いただくことはできません。
※過去にモニターとして選ばれた方もご応募いただけますが、カスタマー
 レビュー未掲載の場合、抽選対象から除外させていただきます。
※抽選結果についてのお問い合わせにはお答えできません。

新手一生

節電のため団扇の売り上げが急増しているそうです。生産が追い付かないケースも発生しているとのこと(「節電でうちわ注文急増 香川・丸亀、骨が不足」47news)。団扇の製造は香川県がシェア9割なんですね。初めて知りました。

団扇も悪くないですが、私は扇子を使っています。日本将棋連盟が販売している、将棋棋士の揮毫扇子(将棋連盟でも最近、扇子の売り上げが多い模様)。いま愛用しているのは升田幸三・実力制第4代名人の「新手一生」です。

なぜ将棋棋士の扇子が良いのかといえば、まず「骨」ががっしりしていて丈夫なことです。写真を見ると、通常の扇子よりも骨の本数が少ないのがわかるでしょう。一本一本が太くできています。そのため、なよなよとしなったりはしません。少々手荒に扱っても大丈夫です。骨組みが強いのでしっかり扇ぐことができ、風も力強い。自ずと気も引き締まるというもの。

そして毛筆で揮毫された言葉が心に響きます。そもそも将棋棋士が戦いの際に用いるものなので、気合を入れたり冷静さを取り戻したり粘り強く考えたり、といったことを鼓舞するための言葉が記されています(と思う)。だから、職場で使うにはまさに最適。

新手を生みだすことに生涯を捧げた型破りの棋士、升田幸三。将棋界に数々のイノベーションを起こした人物。名人に香車を引いた男。あの羽生善治さんはじめ多くの現役棋士が「指してみたい棋士」の筆頭に挙げる偉大な棋士です。

ともかく、升田の将棋と人生を一言で表したような「新手一生」。これは仕事において常に新たな試みを考えていくべき我々にとって、非常に鼓舞される言葉です。日々新た、です。本づくりもまた将棋と同じ。一冊一冊、新手を見出し頑張りたいものです。

日本将棋連盟オンラインショップ

先日、渋谷アップリンク等で上映されているドキュメンタリー映画『幸せの経済学』(The Economics of Happiness)を観ました。

途上国への不適切な「援助」や経済グローバリゼーションの負の側面を指摘し、自然環境や地域のコミュニティとアイデンティティを大切にした生活、地産地消型の経済への移行を提唱する作品。スウェーデンの環境活動家ヘレナ・ノーバーグ=ホッジという人が監督です。

ローカルフードや地域のアイデンティティ、自然環境を大切にする動きは良いものだと思いますし、グローバル経済の生み出した諸々の問題や、いわゆる大量消費社会の問題も深刻だと思います。大企業進出による地場産業の疲弊などは実例を自分の地元で目にしていますし。そんなこともあって、この映画で描かれたローカリゼーションの動きには、うなずく点が多くありました。映画に登場するビル・マッキベンの著書は弊社でも出しています(下記)。

ただ、「グローバリゼーションVSローカリゼーション」、「大企業VS地域経済」といった単純な二元論にとらわれすぎとも感じました。グローバル経済は「人を不幸にする」「不安を生み出す」というような断定的な物言いが多く、そういう点は残念。善意にもとづく作品であるだけに尚更もったいないと感じます。

とはいえ、グローバル経済の「負の側面」を改めて考えるきっかけにはなりますし、ローカリゼーションの話も興味深いものです。上映は限られていますが(自主上映を募集中とのこと)、機会があればどうぞ。
 
 

ディープエコノミー 生命を育む経済へ [DIPシリーズ]
ビル・マッキベン
英治出版
売り上げランキング: 109882

林芳正議員(自民)と津村啓介議員(民主)の共著『国会議員の仕事――職業としての政治』(中公新書)を読みました。とても良い本だったのでご紹介します。

国会議員の仕事―職業としての政治 (中公新書)
林 芳正 津村 啓介
中央公論新社
売り上げランキング: 6319

昨今の日本では、ますます政治不信が強まっているように思います。自民党時代も政治不信は強かったと思いますが、民主党政権になってからは輪をかけて悪化したのでは。まともな政策が作られることはもちろんですが、政治と政治家に対する「信頼」が回復されるような働きをしてほしいものです。そして国民は政治家を嘲笑したり非難したりしたがるばかりではなく真面目に関心を持つこと。当たり前ですが。

この『国会議員の仕事』は、政治と政治家に対する信頼や期待を、多少なりとも取り戻すきっかけになる本かもしれません。少なくとも、こういう思いで真摯に働いている若い政治家がいるんだと知ることは、日本の民主制社会にプラスの作用をもたらすのではないでしょうか。

本書では著者それぞれが政治家となった理由、選挙活動、そして議員としてのさまざまな仕事の内容が、反省も含めて率直に語られています。普段マスメディアではなかなか見えづらい政治の現場が垣間見える良書です。書きぶりが誠実だと思いますし、自民・民主の両方の議員による共著である点も、バランスが取れていてよいと思います。勉強になりました。

Older Posts »

Follow

Get every new post delivered to your Inbox.